獣医臨床検査・腫瘍診断サポート |神奈川県動物病院|ひらの動物病院
ひらの動物病院では、確定診断に基づいたインフォームド・コンセントを重視し、常に診断精度の高い獣医療を心がけています。腫瘍性疾患(癌)、循環器疾患(弁膜症・心臓病)、代謝性疾患等の難治性疾患の診断・治療に積極的に取り組んでおり、近隣の動物病院からの紹介・依頼診療・相互協力の積極的な受入れを含む、1.5次診療病院化を目指した地域貢献・地域獣医療水準の向上に取り組んでいます。

また精査終了後は『診療結果報告書』に、画像を含む全ての検査結果を添えてご家族にお渡しする事で、病態に対する充分なご理解を頂くと伴に、診療情報の共有・獣医療の透明性を常に心がけています。本サイトでは、当院での『獣医臨床検査・腫瘍診断記録』を公開します。

尚、当院のご紹介・ご案内は ひらの動物病院ホームページ http://www.hirano-vets.com をご参照ください。宜しくお願い致します

【ひらの動物病院にて常時可能な臨床検査】
カラードップラー超音波心臓検査・カラードップラー超音波腹部検査・デジタルレントゲン検査・電子内視鏡検査(先端径5.5mm/全長1000mm :生検可能)・血液学的検査一般・血液生化学的検査一般・各種ウィルス検査・FDP定量・C-CRP定量・解析機能付心電図検査・細胞診検査・ACTH 試験・デスモプレシン投与反応試験・圧平式眼圧測定etc.
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# マラセチア性皮膚炎

〔検査目的〕1年位前から皮膚がただれたようになってきていた。アレルギーと言われて投薬を続けているが改善が乏しく、最近になって皮膚がボロボロ剥がれる様なかんじなってきた、との事で来院。

〔検査内容〕皮膚表層組織を採材し染色検査

〔検査結果〕標本上には、多数のマラセチア菌、ならびに球菌の感染が認められる。アレルギーを背景としたマラセチア性皮膚炎、細菌性表在性膿皮症、皮膚脂漏症であると判断する。

〔投薬内容〕セファレキシン・フマル酸クレマスチン・副腎皮質ホルモン・イトラコナゾール・漢方錠剤(柴胡末・浜防風末・川きゅう末・茯苓末・桜皮末・桔梗末・生姜末)



◆◇第1病日(投薬開始時)


◆◇第53病日



| - | - | 00:26 | category: 皮膚疾患全般 |
# 間葉系腫瘍(四肢)
〔検査目的〕『二週間位前に左前足のできもの気づいたが、急速に大きくなってきた。』 という病態について検査希望

〔検査内容〕細胞診検査

〔検査結果〕間葉系腫瘍 / 今回の検査の範囲内では、明確な異型性は認められないが、四肢に認められる間葉系腫瘍の一部においては、『細胞学的には良性』であっても、周囲組織への浸潤、強い再発性を示す場合がある。該当腫瘤については、●短期間(二週間)での大きさの変化が感じられる事 ●針穿刺で採材される細胞数が少ない事。などの理由からも、『四肢に発現する間葉系腫瘍』の可能性は否定できない。全身麻酔下での完全切除後、病理組織学的検査の実施が望ましいと考える。




| - | - | 15:26 | category: その他の腫瘍性疾患 |
# 皮膚組織球腫

〔検査目的〕10日程前からある右耳の出来物について検査希望

〔検査内容〕細胞診検査

〔検査結果〕皮膚組織球腫 (自壊あるいは感染を伴わない限り早い段階での切除は必要ないと考える)




| - | - | 21:54 | category: その他の腫瘍性疾患 |
# マラセチア性皮膚炎

〔検査目的〕1年程前から皮膚の炎症と痒覚が強く、近位にてステロイド(副腎皮質ホルモン)の投薬を受けている。最近、脱毛と臭気がひどくなってきた、との事で来院。

〔検査内容〕皮膚表層組織を採材し染色検査・血液生化学的検査・血液学的検査

〔検査結果〕標本上には、多数のマラセチア菌、ならびに球菌の感染が認められる。血液検査の結果から、肝臓代謝機能・腎臓代謝機能等に特記すべき異常は認められない。アレルギーを背景としたマラセチア性皮膚炎、細菌性表在性膿皮症、皮膚脂漏症であると判断する。副腎皮質ホルモン剤の漸減が必要であると考える。

〔投薬内容〕セファレキシン・副腎皮質ホルモン・イトラコナゾール・漢方錠剤(柴胡末・浜防風末・川きゅう末・茯苓末・桜皮末・桔梗末・生姜末)



◆◇第1病日(投薬開始時)


◇◆第38病日

| - | - | 17:19 | category: 皮膚疾患全般 |
# 乳腺腫瘍(T3N0M1:Stage4)

〔検査目的〕数年前から在った乳腺部腫瘤が2週間ほど前に自壊し、化膿し始めている。近医では腫瘤物が大きいこと、心雑音があることから麻酔による対処不能と言われているとの事で来院。乳腺腫瘍のステージング、ならびに心臓病病態の評価を希望。

〔検査内容〕・身体一般検査 ・血液生化学的検査 ・血液学的検査 ・胸部レントゲン検査3方向撮影 ・腹部レントゲン検査2方向撮影 ・カラードップラー心臓超音波検査 ・腹部超音波検査

〔検査結果〕胸膜転移・肺転移を伴う乳腺腫瘍(T3N0M1:Stage4)/僧房弁閉鎖不全症に起因するうっ血性心不全/(NYHA:class・ISACH:class)/胆嚢内胆泥貯留/多発性変形性脊椎症 / 血行動態は安定しており、麻酔中の低血圧に対する昇圧処置を準備の上であれば、麻酔下での外科的処置は可能であると考える。自壊した乳腺腫瘍に対しては、緩和的措置として部分的乳腺腫瘍切除が望ましいと考える。ただし原発病巣切除後、転移病巣の増大・増悪が予想され、外科的切除は、あくまでも自壊に伴う出血・感染に対する緩和的措置との理解が必要である。



| - | - | 15:56 | category: 乳腺腫瘍 |
# 扁平上皮癌

〔検査目的〕4ヶ月前に指端の扁平上皮癌により断指後、切除マージン(+)であったことから、オーナー希望〜同意の上、カルボプラチンを3週間間隔で投与により対処。術後4ヶ月にて切除部位皮膚面に潰瘍形成が認められた為、細胞診検査を実施。

〔検査内容〕・身体一般検査 ・血液生化学的検査 ・血液学的検査 ・胸部レントゲン検査3方向撮影 ・腹部レントゲン検査2方向撮影 ・腹部超音波検査 ・細胞診検査

〔検査結果〕扁平上皮癌 / 皮膚潰瘍部細胞診検査により細胞質が淡青色に染色され、核の異型性を伴う上皮系腫瘍細胞が多数認められる。近傍リンパ節に腫大は触知されない。画像診断上、遠隔転移は認められない。患肢腋下リンパ節郭清を含む、断脚術が適応であると考える。


| - | - | 20:16 | category: その他の腫瘍性疾患 |
# 口腔内悪性黒色腫

〔検査目的〕左上顎口唇に腫脹部に潰瘍化ならびに感染が認められたため、抗生剤・消炎剤等処方後、鎮静下にてツルーカットバイオプシー検査。

〔検査内容〕血液生化学的検査・血液学的検査・頭部レントゲン検査2方向撮影・ツルーカットバイオプシー(2箇所)・部分切除生検

〔検査結果〕口腔内悪性黒色腫 / 鎮静下での口腔内精査により、左上顎口唇部腫瘤に伴う歯肉の増殖性変化・炎症性変化は、左上顎第三切歯から左上顎第二後臼歯にいたる左上顎歯肉全体およびその延長にある口唇粘膜面全体に派生して認められた。左上顎第二後臼歯外面との接触面は感染に伴う化膿性変化が認められ、周囲の脆弱部より軽度の出血が認められました。左上顎歯肉部腫瘤はそれらの歯列とりまくようにしながら内側面に及び、その増殖性変化は上顎硬口蓋正中まで派生して認められた。頭部レントゲン検査において、明確な骨溶解像は認められなかった。腫瘤部の部分生検により、口腔内悪性黒色腫と判断され、転移チェックならびにステージングが必要であると考える。



| - | - | 12:55 | category: その他の腫瘍性疾患 |
# 心膜腹膜横隔膜ヘルニア

〔検査目的〕かかりつけ動物病院にて『漏斗胸の疑い』との判断を受け、精査希望

〔検査内容〕・身体一般検査 ・血液生化学的検査 ・血液学的検査 ・心電図検査 ・カラードップラー心臓超音波検査 ・胸部レントゲン検査 ・胸部レントゲン検査2方向撮影 ・腹部レントゲン検査2方向撮影 ・上部消化管バリウム胃腸造影

〔検査結果〕・心膜腹膜横隔膜ヘルニア ・第3〜第7胸骨における胸骨低形成 ・大動脈弁下狭窄症 ・三尖弁閉鎖不全症 ・心筋部分的梗塞の疑い / 腹膜心膜横隔膜ヘルニアについては、CT撮影による嵌頓臓器の確認、癒着の確認等を実施の上、完治を目標とした 『外科的整復』 が望ましいと考える。


| - | - | 18:32 | category: 消化器疾患全般 |
# 大動脈体腫瘍

〔検査目的〕2年前より僧房弁閉鎖不全症としてACE-Iの内服を継続している。病態確認を目的とし心エコー検査を実施(前回検査:18ヶ月前)

〔検査内容〕カラードップラー心臓超音波検査

〔検査結果〕●大動脈流出路の直近尾背側、左房の直近右側領域に直径15mm前後の腫瘤病変が認められる。現時点では周囲の構造物に影響を及ぼしておらず、血行動態にも影響していない。腫瘤は大動脈起始部及び左心房基底部に挟まれるようにして存在しており、その発生部位から大動脈体腫瘍が第一に疑われる。右心房、右心耳との関連性がないため、血管肉腫については否定的であると考える。その他の腫瘍性変化についても完全には否定できない。現時点では血行動態への影響は認められないが、今後、腫瘤の増大に伴い重大な心不全を引き起こす可能性が考えられる。また腫瘤から出血により、心嚢水貯留の原因となる可能性が考えられる。 ●中等度以上の心臓弁膜症に伴う重度な僧帽弁逆流(MR)、中等度の三尖弁逆流(TR)、軽度の大動脈弁逆流(AR)



| - | - | 19:04 | category: その他の腫瘍性疾患 |
# 僧帽弁閉鎖不全症・心房細動

〔検査目的〕うっ血性心不全病態における定期検査。全身状態は安定(前回検査:4ヶ月前)。

〔検査内容〕カラードップラー心臓超音波検査、追加検査として心電図検査

〔検査結果〕重度の心臓弁膜症に伴う重篤な僧帽弁逆流(MR)、重度の三尖弁逆流(TR)、中等度の肺動脈弁逆流(PR)、心嚢水貯留(少量) / 重度の弁膜症に伴う重篤なMRと重度のTR、中等度のPRが認められる。左房拡大は悪化、心拍数は上昇、頻脈性不整脈の出現、肺動脈流出波形の異常とTRフローの上昇、僧帽弁口部フローの異常(僧帽弁口部フローは頻脈のため正確に評価困難)等の所見から、左房圧、左室圧上昇、右心室圧上昇、肺高血圧症等の悪化が示唆される。心嚢水の貯留量に増加は認められない。心電図検査において、心房細動が認められる。依然として日常的な肺水腫のリスクが高い状態が続いており、洞性頻脈に対してカルベジロールの増量、硝酸イソソルビドの併用開始説明。



| - | - | 19:03 | category: うっ血性心不全 |
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ひらの動物病院
〒242-0007
神奈川県大和市中央林間2-3-11
TEL:046(272)5300

獣医師・管理責任者:平野由夫
リンパ球培養プログラム修了
免疫細胞培養師
現代レイキマスター
獣医再生医療研究会
日本獣医がん学会
日本獣医麻酔外科学会


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獣医免疫療法実績掲載情報

ひらの動物病院:活性化自己リンパ球移入療法(CAT療法)の実施により15ヶ月間の良好なQOLが得られた犬の肝細胞癌の一例.Companion Animal Practice.チクサン出版:49-55,No.260.2011.



ひらの動物病院:不完全切除後の乳腺癌症例に対して活性化自己リンパ球移入療法(CAT療法)を実施し,12カ月間の局所再発ならびに転移の制御,良好なQOLが得られた犬の一例.Companion Animal Practice.チクサン出版:59-66,No.258.2010.

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