〔検査内容〕カラードップラー心臓超音波検査
〔検査結果〕●重度の大動脈弁狭窄(弁輪部狭窄:AS) ●軽度の僧帽弁逆流(MR) / 大動脈弁もしくは弁輪部の形成障害に伴うと考えられるASが認められた。狭窄部は弁輪部であり、この領域の壁エコーレベルは重度に上昇し、弁輪部形態は不整を呈して認められた。狭窄直後部位の最大流速は550cm/sec程度、狭窄前後の圧較差は約120mmHgであり、ASは重度と判断され、手術適応と考えられる。左心室の求心性肥大はASに伴う圧負荷の影響と考える。乳頭筋エコーレベル上昇は、線維化、虚血性障害等の器質的異常を示唆するものと考える。MRは左室求心性肥大を伴う左室圧上昇の影響で続発したものと考える。現時点では心不全は代償期であり、心不全分類はISACHC Class1bと判断する。内科的治療の適応でありアテノロールの投与開始が勧められる。根治のためには外科手術が必要と考える。




