獣医臨床検査・腫瘍診断サポート |神奈川県動物病院|ひらの動物病院
ひらの動物病院では、確定診断に基づいたインフォームド・コンセントを重視し、常に診断精度の高い獣医療を心がけています。腫瘍性疾患(癌)、循環器疾患(弁膜症・心臓病)、代謝性疾患等の難治性疾患の診断・治療に積極的に取り組んでおり、近隣の動物病院からの紹介・依頼診療・相互協力の積極的な受入れを含む、1.5次診療病院化を目指した地域貢献・地域獣医療水準の向上に取り組んでいます。

また精査終了後は『診療結果報告書』に、画像を含む全ての検査結果を添えてご家族にお渡しする事で、病態に対する充分なご理解を頂くと伴に、診療情報の共有・獣医療の透明性を常に心がけています。本サイトでは、当院での『獣医臨床検査・腫瘍診断記録』を公開します。

尚、当院のご紹介・ご案内は ひらの動物病院ホームページ http://www.hirano-vets.com をご参照ください。宜しくお願い致します

【ひらの動物病院にて常時可能な臨床検査】
カラードップラー超音波心臓検査・カラードップラー超音波腹部検査・デジタルレントゲン検査・電子内視鏡検査(先端径5.5mm/全長1000mm :生検可能)・血液学的検査一般・血液生化学的検査一般・各種ウィルス検査・FDP定量・C-CRP定量・解析機能付心電図検査・細胞診検査・ACTH 試験・デスモプレシン投与反応試験・圧平式眼圧測定etc.
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# 乳腺腫瘍


〔検査目的〕『最初にしこりに気づいたのは2年ほど前。1ヶ月くらい前から急に小さいつぶつぶが増えてきた。』という病態(乳腺部腫瘤)について転移チェックを含む全身精査。

〔検査内容〕・身体一般検査 ・血液生化学的検査 ・血液学的検査 ・胸部レントゲン検査3方向撮影 ・腹部レントゲン検査2方向撮影 ・腹部超音波検査・乳腺部腫瘤細胞診検査(2箇所)

〔検査結果〕●1:左右の乳腺組織に認められる多発性乳腺腫瘍(原発腫瘍/右第3-4乳頭間乳腺腫瘍についてはT1M0N0:Stage1と判断する)。 ●2:肺陰影の軽度器質的変化(間質性パターン)。 ●3:軽度の胆嚢内胆泥貯留。 ●4:腎臓の軽度器質的変化(左腎盂軽度拡張、左右三層構造やや不明瞭、腎血流低下)。●5:膀胱炎兆候。

検査の範囲内においては明確な近傍リンパ節への転移、肺・多臓器への転移の根拠は認められないが、すでに経過が長いこと、左右の乳腺組織に多発的に発現していること、統計学的に猫乳腺腫瘍jは80%以上が悪性腫瘍であり、早期から高率に転移傾向する等の理由から、すでに細胞学的転移がある可能性については否定できない。右乳組織完全切除術〜乳腺腫瘍についての病理組織学的検査の実施が望ましいと考える。病理組織学的検査の結果から、再度、右乳腺全切除術の実施、あるいは、化学療法剤投与の開始など、病理組織学的検査に基づいて適宜適切な処置が必要となると考える。また全身麻酔下での片側乳腺組織全切除術実施に際しては、乳腺腫瘍増悪因子であると考えられる女性ホルモンの分泌抑制を目的とした卵巣摘出術の同時実施が望ましいと考える。




















| - | - | 13:40 | category: 乳腺腫瘍 |
# 乳腺腫瘍
〔検査目的〕『半年くらい前からあった米粒くらいのおっぱいのしこりがここにきて急に大きくなってきた。他に二ヶ所くらい同じようなものがあり、本人が気にして舐めている。』という病態(乳腺部腫瘤)について転移チェックを含む全身精査。

〔検査内容〕・身体一般検査 ・血液生化学的検査 ・血液学的検査 ・胸部レントゲン検査3方向撮影 ・腹部レントゲン検査2方向撮影 ・腹部超音波検査・乳腺部腫瘤細胞診検査(2箇所)

〔検査結果〕●1:乳腺腫瘍:原発腫瘍(右第3-4乳頭間乳腺腫瘍)についてStage1(T1N0M0/直径3cm未満、(リンパ節転移の根拠なし(近傍リンパ節触知不能/FNA未検)、遠隔転移の根拠なし)。 ●2:左第1-2乳頭間、左第3乳頭部に認められる多発性乳腺腫瘍。
すでに乳腺腫瘍は多発的でありリンパ行性あるいは血行性転移の可能性が否定できない(確定診断には全身麻酔下での乳腺部腫瘤完全切除後の病理組織学的検査が必要となる)。学問的な第一選択としては、腫瘤の完全切除を目的とした左右乳乳腺全切除術が必須と考える。病理組織学的検査の結果に応じて、追加切除(右乳腺組織全切除)が必要となる場合、あるいは、抗がん剤投与などの補助療法の実施が必要となる場合がある。また、全身麻酔下での乳腺部腫瘤切除術実施に際しては、今回、乳腺腫瘍腫大・増数の増悪因子となっていると考えられるホルモンの分泌量低下を目的とした卵巣・子宮全摘出術(避妊手術)の同時実施が適切と考える。






























| - | - | 14:41 | category: 乳腺腫瘍 |
# 乳腺腫瘍(T3N0M1:Stage4)

〔検査目的〕数年前から在った乳腺部腫瘤が2週間ほど前に自壊し、化膿し始めている。近医では腫瘤物が大きいこと、心雑音があることから麻酔による対処不能と言われているとの事で来院。乳腺腫瘍のステージング、ならびに心臓病病態の評価を希望。

〔検査内容〕・身体一般検査 ・血液生化学的検査 ・血液学的検査 ・胸部レントゲン検査3方向撮影 ・腹部レントゲン検査2方向撮影 ・カラードップラー心臓超音波検査 ・腹部超音波検査

〔検査結果〕胸膜転移・肺転移を伴う乳腺腫瘍(T3N0M1:Stage4)/僧房弁閉鎖不全症に起因するうっ血性心不全/(NYHA:class・ISACH:class)/胆嚢内胆泥貯留/多発性変形性脊椎症 / 血行動態は安定しており、麻酔中の低血圧に対する昇圧処置を準備の上であれば、麻酔下での外科的処置は可能であると考える。自壊した乳腺腫瘍に対しては、緩和的措置として部分的乳腺腫瘍切除が望ましいと考える。ただし原発病巣切除後、転移病巣の増大・増悪が予想され、外科的切除は、あくまでも自壊に伴う出血・感染に対する緩和的措置との理解が必要である。



| - | - | 15:56 | category: 乳腺腫瘍 |
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ひらの動物病院
〒242-0007
神奈川県大和市中央林間2-3-11
TEL:046(272)5300

獣医師・管理責任者:平野由夫
リンパ球培養プログラム修了
免疫細胞培養師
現代レイキマスター
獣医再生医療研究会
日本獣医がん学会
日本獣医麻酔外科学会


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獣医免疫療法実績掲載情報

ひらの動物病院:活性化自己リンパ球移入療法(CAT療法)の実施により15ヶ月間の良好なQOLが得られた犬の肝細胞癌の一例.Companion Animal Practice.チクサン出版:49-55,No.260.2011.



ひらの動物病院:不完全切除後の乳腺癌症例に対して活性化自己リンパ球移入療法(CAT療法)を実施し,12カ月間の局所再発ならびに転移の制御,良好なQOLが得られた犬の一例.Companion Animal Practice.チクサン出版:59-66,No.258.2010.

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